- 2009-05-08 (金) 23:34
株式会社柚りっ子(ゆずりっこ)の代表取締役三澤澄江さんは、今年70歳になる、遅咲きのベンチャー企業家だ。平成19年、68歳にして起業し、そして、第一回阿波の逸品選品回「特選」阿波の逸品に選ばれ、また、農林水産省総合食料局長賞に選ばれるまでに成長した「柚りっ子」を作りあげた。
三澤さんと柚子との出会いは、10数年前の新聞記事から始まったそうだ。柚子の皮が山のように捨てられ、産業廃棄物として問題になっているという報道を見て、三澤さんは心を痛めたという。「こんな美味しい柚子が、ゴミとして扱われるなんてもったいない…」と。いつか、この柚子の皮を有効利用していきたいと決意したそうである。
そして、約20年前、柚子の皮を味噌と合わせた元祖「柚りっこ」が誕生した。友人たちに無料で配布していた柚りっこは気がつけば、2000個を超えるようになっていた。周囲からの後押しもあり本格的な商品化に踏み切り、「柚りっこ」は商品として歩き出した。起業してから1年目は、徳島県下で3箇所、2年目では、20箇所で販売されるようになった。そして、平成21年現在では、お食事も食べることができ、商品販売も行う自社の店舗までオープンするまでになった。
現在の「柚りっこ」は、ボランティア「わらびの会」が運営する徳島県美馬木屋平で採れる完全無農薬の柚子、徳島のみで作られる御前味噌、など等、徳島のものにこだわり抜いたもので作られた逸品にとなった。
三澤さんは語る。「この柚りっこを徳島の大きなブランドにしていきたい。もし、柚りっこを作りたいという人がいれば、喜んでノウハウを教えたい。そして、徳島の美味しい柚子に誇りを持ってもらえるようにしていきたい」という。
柚りっこは、単なる美味しい柚子味噌ではない。徳島発となる大きなブランドに成長していくという夢をのせている。
柚りっこは、味噌の口に入れるとほのかに広がる甘み、柚子の爽やかな香りは、三澤さんの柚子を愛する気持ち、徳島を愛する気持ちが凝縮している。
ライター;中西昌子